スキップしてメイン コンテンツに移動

[二級ボイラー技士]-[構造]-[平成28前期] 実施問題

安全衛生技術試験協会から公表されている「二級ボイラー技士」の問題を掲載しています。
ここでは、平成28年前期に実施された問題(平成28年10月掲載)から、〔ボイラーの構造に関する知識〕の問題(問1~問10)を掲載しています。

問01

次の文中の[ ]内に入れる[ A ]の数字及び[ B ]の語句の組合せとして、正しいものはどれか。「標準大気圧の下で、質量1kgの水の温度を1K(1℃)だけ高めるために必要な熱量は約[ A ]kJであるから、水の[ B ]は、約[ A]kJ/(kg・K)である。」

[選択肢]

  • (1)A=2300 B=比熱
  • (2)A=420 B=顕熱
  • (3)A=420 B=比熱
  • (4)A=4.2 B=比熱
  • (5)A=4.2 B=顕熱

[解答]

解答を表示



問02

ボイラーの燃焼室、伝熱面及び燃焼装置について、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)燃焼室は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、火炉ともいわれる。
  • (2)燃焼装置は、燃料の種類によって異なり、液体燃料、気体燃料及び微粉炭にはバーナが、一般固体燃料には火格子などが用いられる。
  • (3)燃焼室は、供給された燃料を速やかに着火、燃焼させ、発生する可燃性ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせる部分である。
  • (4)加圧燃焼方式の燃焼室は、気密構造になっている。
  • (5)高温ガス通路に配置され、主として高温ガスとの接触によって受けた熱を水や蒸気に伝える伝熱面は、放射伝熱面といわれる。

[解答]

解答を表示



問03

ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を順次進めていく制御である。
  • (2)オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
  • (3)ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
  • (4)比例動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
  • (5)積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作する制御である。

[解答]

解答を表示



問04

ボイラー各部の構造及び強さについて、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力に対して、周継手は長手継手より2倍強い。
  • (2)平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強する。
  • (3)管ステーは、肉厚の鋼管により水管ボイラーのドラムの鏡板を補強するために用いられる。
  • (4)ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、煙管ボイラー、炉筒煙管ボイラーなどに用いられる。
  • (5)管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。

[解答]

解答を表示



問05

ボイラーのばね安全弁について、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)安全弁は、蒸気圧力が設定圧力に達すると自動的に弁が開いて蒸気を吹き出し、蒸気圧力の上昇を防ぐものである。
  • (2)安全弁の吹出し圧力は、調整ボルトを締めたり緩めたりして調整する。
  • (3)弁体が弁座から上がる距離を揚程(リフト)という。
  • (4)安全弁には、揚程式と全量式がある。
  • (5)揚程式安全弁は、のど部面積で吹出し面積が決まる。

[解答]

解答を表示



問06

ボイラーの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)送気の開始又は停止を行うため、ボイラーの蒸気取出し口又は過熱器の蒸気出口に主蒸気弁を取り付ける。
  • (2)蒸気逆止め弁は、一次側の蒸気圧力及び蒸気流量にかかわらず、二次側の蒸気圧力を一定に保つときに設ける。
  • (3)沸水防止管は、気水分離器の一種で、低圧ボイラーの蒸気取出し口の下の胴内に設ける。
  • (4)バケット式蒸気トラップは、蒸気とドレンの密度差によって作動し、蒸気使用設備内にたまったドレンを自動的に排出する装置である。
  • (5)長い主蒸気管の配置に当たっては、温度の変化による伸縮に対応するため、湾曲形、ベローズ形、すべり形などの伸縮継手を設ける。

[解答]

解答を表示



問07

ボイラーの給水系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)渦流ポンプは、円周流ポンプとも呼ばれているもので、小容量の蒸気ボイラーなどに用いられる。
  • (2)渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、低圧のボイラーに用いられる。
  • (3)インゼクタは、蒸気の噴射力を利用して給水するものである。
  • (4)給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取り付ける場合は、ボイラーに近い側に給水弁を取り付ける。
  • (5)給水弁には、アングル弁又は玉形弁が用いられる。

[解答]

解答を表示



問08

ボイラーのドラム水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。
  • (2)水位の制御方式には、単要素式、2要素式及び3要素式がある。
  • (3)単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
  • (4)2要素式は、水位と給水流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
  • (5)電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなる。

[解答]

解答を表示



問09

炉筒煙管ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)内だき式ボイラーで、一般に径の大きい波形炉筒と煙管群を組合せてできている。
  • (2)水管ボイラーに比べ、伝熱面積当たりの保有水量が小さいので、起動から所要蒸気発生までの時間が短い。
  • (3)水管ボイラーに比べ、蒸気使用量の変動による圧力変動が小さい。
  • (4)戻り燃焼方式を採用し、燃焼効率を高めたものがある。
  • (5)全ての組立てを製造工場で行い、完成状態で運搬できるパッケージ形式にしたものが多い。

[解答]

解答を表示



問10

ボイラーのエコノマイザについて、誤っているものは次のうちどれか。

[選択肢]

  • (1)エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
  • (2)エコノマイザを設置すると、ボイラーへの給水温度が上昇する。
  • (3)エコノマイザを設置すると、乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
  • (4)エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
  • (5)エコノマイザは、燃料性状によっては、低温腐食を起こすことがある。

[解答]

解答を表示

コメント

このブログの人気の投稿

[二級ボイラー技士]-[構造]-[付属品]-[給水系統装置]

[付属品]-[給水系統装置] 項目順: [前へ] [次へ]   頻度順:    [次へ] (出題頻度) 出題頻度:67% R04前 R03後 R03前 R02後 R02前 R01後 R01前 H30後 H30前 H29後 H29前 H28後 H28前 H27後 H27前 H26後 H26前 H25後 H25前 H24後 H24前 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (問われている内容) 給水系統装置 について (問われている知識) 渦巻ポンプ は、案内羽根の ない 遠心ポンプです。 (似た用語の 渦流ポンプ は、円周流ポンプです。) 給水内管は、安全低水面よりやや 下方 に取り付けます。 (給水と蒸気が触れないようにします。) 給水弁 には、アングル弁又は玉形弁が用いられる。 各種弁の種類 給水弁 アングル弁または玉形弁 給水逆止め弁 スイング式またはリフト式の弁 (吹出し弁) 仕切弁またはY形弁 (主蒸気弁) 玉形弁または仕切弁 (選択肢抜粋) 渦巻ポンプ 渦流ポンプ は、羽根車の周辺に案内羽根の ない ある 遠心ポンプで、一般に低圧のボイラーに用いられる。 給水内管は、一般に長い鋼管に多数の穴を設けたもので、胴又は蒸気ドラム内の安全低水面よりやや 下方 上方 に取り付ける。 給水弁 給水逆止め弁 には、アングル弁又は玉形弁が用いられる。 [ ↑ ] [ 項目順: ← → ] [ 頻度順:   → ] 選択肢 出題された選択肢を抽出。正しい記述と誤った記述を比較することで出題ポイントを確認できます。 (1列:出題回数,2列:正誤,3列:記述) 1 ○ インゼクタは、給水装置の一種で給水ポンプの予備給水用として使用される。 1 ○ インゼクタは、蒸気の噴射力を利用して給水するもので、給水ポンプの予備給水用として使用される。 5 ○ インゼクタは、蒸気の噴射力を利用して給水するものである。 6 ○ ディフューザポンプは、羽根車の周辺に案

[二級ボイラー技士]-[法令]-[定義]-[伝熱面積(1)]

[定義]-[伝熱面積(1)] 項目順:    [次へ]   頻度順: [前へ] [次へ] (出題頻度) 出題頻度:90% R04前 R03後 R03前 R02後 R02前 R01後 R01前 H30後 H30前 H29後 H29前 H28後 H28前 H27後 H27前 H26後 H26前 H25後 H25前 H24後 H24前 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 頻出 (問われている内容) 伝熱面積算定方法 について (問われている知識) 伝熱面積の算定方法 耐火れんがでおおわれた水管も算出対象 電力設備容量20kWを1㎡とみなす 算出対象:管寄せ、煙管、水管、炉筒 算出対象外:過熱器/過熱管、(蒸気)ドラム、気水分離器 [ ↑ ] [ 項目順:   → ] [ 頻度順: ← → ] 選択肢 出題された選択肢を抽出。正しい記述と誤った記述を比較することで出題ポイントを確認できます。 (1列:出題回数,2列:正誤,3列:記述) 10 ○ 煙管 4 ○ 煙管ボイラーの煙管の伝熱面積は、煙管の内径側で算定する。 4 × 過熱器 10 ○ 管寄せ 1 ○ 貫流ボイラーの過熱管の伝熱面は、伝熱面積に算入しない。 4 ○ 貫流ボイラーの過熱管の面積は、伝熱面積に算入しない。 2 ○ 貫流ボイラーの伝熱面積は、燃焼室入口から過熱器入口までの水管の燃焼ガス等に触れる面の面積で算定する。 1 × 気水分離器 1 × 空気予熱器 1 × 最大電力設備容量が450kWの電気ボイラー 4 × 蒸気ドラム 10 ○ 水管 1 ○ 水管ボイラーのエコノマイザの面積は、伝熱面積に算入しない。 4 ○ 水管ボイラーのドラムの面積は、伝熱面積に算入しない。 1 ○ 水管ボイラーの水管(ひれ、スタッド等がなく、耐火れんが等でおおわれた部分がないものに限る。)の伝熱面積は、水管の外径側で算定する。 4 × 水管

[二級ボイラー技士]-[構造]-[ボイラー種]-[鋳鉄製ボイラー]

[ボイラー種]-[鋳鉄製ボイラー] 項目順: [前へ] [次へ]   頻度順: [前へ] [次へ] (出題頻度) 出題頻度:52% R04前 R03後 R03前 R02後 R02前 R01後 R01前 H30後 H30前 H29後 H29前 H28後 H28前 H27後 H27前 H26後 H26前 H25後 H25前 H24後 H24前 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 (問われている内容) 鋳鉄製蒸気ボイラー について (問われている知識) 鋳鉄製ボイラーは、鋳鉄で作られているため、腐食には強いが強度は弱い。 給水管は、ボイラー本体でなく、 返り管 に取り付けます。 返り管の取付けには、ハートフォード式連結法が用いられます。 (選択肢抜粋) 鋼製ボイラーに比べ、強度は 弱い 強い が腐食には 強い 弱い 。 暖房用蒸気ボイラーでは、給水管は、 返り管 給水管 に取り付ける。 ポンプ循環方式の蒸気ボイラーの場合、 返り管 給水管 の取付位置は、安全低水面 以下 150mm以内の高さにする。 [ ↑ ] [ 項目順: ← → ] [ 頻度順: ← → ] 選択肢 出題された選択肢を抽出。正しい記述と誤った記述を比較することで出題ポイントを確認できます。 (1列:出題回数,2列:正誤,3列:記述) 1 ○ ウェットボトム形は、ボイラー底部にも水を循環させる構造となっている。 3 ○ ウェットボトム形は、伝熱面積を増加させるため、ボイラー底部にも水を循環させる構造となっている。 3 ○ ウェットボトム式は、ボイラー底部にも水を循環させる構造となっている。 1 ○ セクションの数は20程度までで、伝熱面積は50㎡程度までが一般的である。 1 × ポンプ循環方式の蒸気ボイラーの場合、給水管の取付位置は、安全低水面以下150mm以内の高さにする。 1 ○ ポンプ循環方式の蒸気ボイラーの場合、返り管の取付位置は、安全低水面以下150mm以内の高さにする。 1 ○ ポンプ循環