安全衛生技術試験協会から公表されている「二級ボイラー技士」の問題を掲載しています。
ここでは、平成28年後期に実施された問題(平成29年04月掲載)から、〔ボイラーの構造に関する知識〕の問題(問01~問10)を掲載しています。
ここでは、平成28年後期に実施された問題(平成29年04月掲載)から、〔ボイラーの構造に関する知識〕の問題(問01~問10)を掲載しています。
問01
ボイラーの水循環について、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)水循環が良いと熱が水に十分に伝わり、伝熱面温度は水温に近い温度に保たれる。
- (2)丸ボイラーは、伝熱面の多くがボイラー水中に設けられ、水の対流が容易なので、特別な水循環の系路を構成する必要がない。
- (3)水管ボイラーは、水循環を良くするために、水と気泡の混合体が上昇する管と、水が下降する管を区別して設けているものが多い。
- (4)自然循環式水管ボイラーは、高圧になるほど蒸気と水との密度差が大きくなり、循環力が強くなる。
- (5)水循環が不良であると気泡が停滞したりして、伝熱面の焼損、膨出などの原因となる。
[解答]
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問02
ボイラーの燃焼室、伝熱面及び燃焼装置について、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)燃焼室は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、火炉ともいわれる。
- (2)燃焼装置は、燃料の種類によって異なり、液体燃料、気体燃料及び微粉炭にはバーナが、一般固体燃料には火格子などが用いられる。
- (3)燃焼室は、供給された燃料を速やかに着火、燃焼させ、発生する可燃性ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせる部分である。
- (4)加圧燃焼方式の燃焼室は、気密構造になっている。
- (5)燃焼室に直面して火炎などから受けた放射熱を水や蒸気に伝える伝熱面は、接触伝熱面といわれる。
[解答]
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問03
丸ボイラーと比較した水管ボイラーの特徴として、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)構造上、低圧小容量用から高圧大容量用まで適している。
- (2)伝熱面積を大きくとれるので、一般に熱効率を高くできる。
- (3)伝熱面積当たりの保有水量が大きいので、起動から所要蒸気発生までの時間が長い。
- (4)使用蒸気量の変動による圧力変動及び水位変動が大きい。
- (5)給水及びボイラー水の処理に注意を要し、高圧ボイラーでは厳密な水管理を行う必要がある。
[解答]
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問04
暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーにハートフォード式連結法により返り管を取り付ける目的は、次のうちどれか。[選択肢]
- (1)蒸気圧力の異常な昇圧を防止する。
- (2)熱伝達率を向上させる。
- (3)不純物のボイラーへの混入を防止する。
- (4)低水位事故を防止する。
- (5)燃焼効率を向上させる。
[解答]
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問05
ボイラー各部の構造及び強さについて、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)胴板には、内部の圧力によって引張応力が生じる。
- (2)胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力に対して、周継手は長手継手より2倍強い。
- (3)楕円形のマンホールを胴に設ける場合には、長径部を胴の軸方向に配置する。
- (4)ガセットステーを取り付ける場合には、鏡板への取付部の下端と炉筒との間にブリージングスペースを設ける。
- (5)管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
[解答]
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問06
ボイラーの水面測定装置について、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
- (2)ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
- (3)丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
- (4)平形透視式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は黒色に見え、蒸気部は白色に光って見える。
- (5)二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。
[解答]
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問07
ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点に、該当しないものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)ボイラー効率が上昇する。
- (2)燃焼状態が良好になる。
- (3)炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる。
- (4)水分の多い低品位燃料の燃焼効率が上昇する。
- (5)通風抵抗が増加する。
[解答]
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問08
ボイラーの給水系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)ボイラーに給水する遠心ポンプは、多数の羽根を有する羽根車をケーシング内で回転させ、遠心作用により水に水圧及び速度エネルギーを与える。
- (2)渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のない遠心ポンプで、一般に低圧のボイラーに用いられる。
- (3)ディフューザポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、高圧のボイラーには多段ディフューザポンプが用いられる。
- (4)渦流ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、低圧のボイラーに用いられる。
- (5)ボイラー又はエコノマイザの入口近くには、給水弁と給水逆止め弁を設ける。
[解答]
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問09
ボイラーの圧力制御機器について、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)比例式蒸気圧力調節器は、一般にコントロールモータとの組合せにより、比例動作によって蒸気圧力の調節を行う。
- (2)比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行う。
- (3)オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、蒸気圧力によって伸縮するベローズがスイッチを開閉し燃焼を制御する装置で、ボイラー本体に直接取り付ける。
- (4)蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断するものである。
- (5)蒸気圧力制限器には、一般にオンオフ式圧力調節器が用いられている。
[解答]
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問10
ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。[選択肢]
- (1)オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
- (2)ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
- (3)比例動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御である。
- (4)積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
- (5)微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
[解答]
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